むし歯
顕微鏡による拡大治療
歯科治療はどれだけ細かいところを精密に、そして正確に治療できるかにかかっています。
顕微鏡(マイクロスコープ)は眼科、心臓外科、脳外科などの分野では常識のように使われていますが、歯科の分野では導入率がわずか5%程度です。
歯科の分野こそ顕微鏡は必需品ではありますが、「時間がかかる」「初期費用がかかる」などの理由で導入が遅れています。
しかし、当院では安全で質の高い治療を行うためには、それらを犠牲にしても顕微鏡は必要だと考え、2012年から導入し歯の根の治療、歯を削る治療、歯石を取る治療などに応用しています。
肉眼の2~20倍まで拡大して見ることができるため、今までは見落としていた細部まで見落とすことなく丁寧に治療ができるため、患者さんも安心して治療が受けられます。
顕微鏡治療を録画し説明します
顕微鏡治療におけるメリットは「細かいところまで見えて精密な治療ができる」ということだけではありません。
実際、治療を行っているところを録画し、治療後にはモニターに映し出して説明をしますので、治療の内容がよく理解できます。
「虫歯ってどれだけ進んでたの?」「ずいぶん削ってたけどどんだけ削られたんだろう…」などと不安に思っている患者さんは意外と多いです。
そのような患者さんのためにも、実際の治療動画を一緒に見ながら細かく説明していきます。
その際、気になることや疑問に思ったことは気軽に聞いて下さい。
むし歯の原因はプラーク
むし歯や歯周病の原因はお口の中にいる細菌です。
現在口の中にいる細菌は700種類以上、数にして数億個以上の細菌が棲息していることがわかっています。
写真は歯の汚れ(プラーク)を染め出し液で染めた状態です。
青い部位は何日も前から付いていた汚れ、赤い部位はその日に付いた汚れです。
日々の歯磨きを怠ると数日でこのような状態になります。
まずはプラークコントロールができることが虫歯を防ぐ第一歩です。
むし歯のできやすい部位
むし歯にはできやすい部位とできにくい部位があります。
もっともできやすい部位は歯と歯の間です。
歯ブラシでは届かない場所なので、汚れがたまりやすくとても虫歯になりやすいです。
気づいたときには、かなり大きくなっていたなんてこともよくあり要注意部位です。
歯には小さい溝がたくさんあり、ここも虫歯になりやすい部位です。
特に大臼歯の溝は、虫歯の好発部位で穴が小さくても、中で大きく広がっていることが多いです。
うっすらと中が黒ずんでいれば、むし歯が進行している可能性が高く、症状がなくても治療は必要です。