こんにちは！あま歯科クリニックのAです🦷
今問題となっている「口腔機能低下症」という言葉をご存知でしょうか？
｢噛む・飲み込む・話す｣といったお口の機能は体の筋肉と同じように、加齢とともに衰えていきます。たとえば、舌の力が弱ったり唾液の分泌が減ると、食べ物が喉につかえやすくなります。こうした変化は｢口腔機能低下症｣と呼ばれ、全身の健康を損なう最初の段階になると考えられています。お口の老化は早めに気付けば予防もしやすいのですが、そもそもご自身のお口の機能が衰えはじめていることに気付いていない方がとても多いのです。

健康なお口の場合
①唾液が十分に出る
②引き締まった唇や頬
③舌の動きが良い
④飲み込みの問題が無い

といったことが挙げられますが、

老化したお口の場合は、
①唾液が減ってお口が乾燥する
②唇や頬の筋肉が衰える
③舌の筋肉も衰える
④飲み込みが上手くいかない

といったことが挙げられます。

唾液が減る原因としては、加齢や持病の薬による影響が挙げられます。唾液の分泌が減少するとお口が乾いたり、食べ物が飲み込みづらくなります。お口のバイ菌も増えやすくなるため、 むし歯 や 誤嚥性肺炎 リスクが高まります。

唇や頬の筋肉力低下の原因は、加齢のほか、日常的に動かす頻度が減ることで筋肉が低下していきます。それにより、食べこぼし・頬を噛むということが増えます。また、ほうれい線も目立つようになります。

また、舌も同じように、動かす頻度が減ると筋力が低下し、食べ物をのどに送り込むスピードも落ち、誤嚥（食べ物が誤って喉頭と気管に入ってしまう状態）にも繋がってしまいます。

ここまではお口の機能の低下についてお話しましたが、やはり、何よりも予防が大切です✨️
お口の機能の低下は｢筋肉の衰え｣から来ます。
まずはお口やのどの筋肉を鍛えましょう💪🏻

ここからは、
【お口の機能をアップさせるエクササイズ】
についてご紹介します✨️

①唾液腺マッサージ
（効果…唾液腺を刺激することで唾液がよくでるようになります）
・耳の下より少し前を人差し指、中指、薬指で 回すように刺激します
・ゆっくり優しく10回繰り返します
🔴この時、梅干しやレモンなどの酸っぱいものを思い浮かべると唾液が出やすくなります！

②ベロ回し
（効果…ベロの筋肉が鍛えられ、食べ物を喉に送り込む力が上がります）
・お口をギュッと閉じ、舌を歯と唇の間に入れます
・歯の上を舐めるように、舌をぐるっと大きく10回回します
・反対方向にもゆっくり大きく回します
🔴1日3セットを目安に行います！

③上向きうがい
（喉の周りの筋肉を鍛えられます）
・水を1口含みます
・天井を見るくらいに顔を上げて、10〜15秒かけてうがいをします。
🔴起床時、食前など１日３回を目安に行います

あま歯科クリニックでは、定期検診の後にこういったエクササイズもお伝えしています！
また、機能の低下が認められる方へのトレーニング指導も行っています。
みなさんも、早めの予防を心掛けましょう！