院長ブログ
2021.10.18
過去のトラウマ
院長の実体験を元にした話です。
今から37年前、当時6歳の時でした。
6歳臼歯が生えてくる直前にその周辺の歯ぐきが炎症を起こしてしまうことがあります。
これを専門用語で萌出性歯肉炎(ほうしゅつせいしにくえん)と言います。
下の写真が萌出性歯肉炎です。
当時、私の歯ぐきもこのように腫れたので近歯科医院を母に連れられ受診しました。
初めての歯科医院にドキドキ。。
どんなことをされるのだろう?と緊張していたのを思い出します。
ウィーン!!という大きな機械の音に薬の変な匂い。。
歯科医院独特のイヤな雰囲気。。。
名前が呼ばれ診療台に座った後、この腫れている歯肉を院長先生が見て…
いきなりメスでグサっ!!!(しかも無麻酔)
私「ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜」
その後、家に帰るまでズ〜っと泣き続けていました。
母親に泣きながら「良い子でいるからあの歯科医院には連れてかないで〜〜〜」
と号泣しながら懇願していたのを鮮明に覚えています。
あま歯科クリニックにも6歳前後の子どもがこのような状態で「歯ぐきが痛い」と言って来院する子がいます。
そのような子を見ると過去の自分のトラウマが甦ってきます。。
ちなみに当院での萌出性歯肉炎の患者さんが来院されたら第一選択の治療は「経過観察」です。
つまり様子見です。
萌出性歯肉炎は通常6歳臼歯が生えて頭が出てきたら自然と治りますし、まれに歯ぐきの中で膿が溜まって切開した方が楽になる場合でも麻酔を最小限してから痛くないように切開します。
安心してください。
無麻酔で切開は絶対にしません。。笑
あま歯科クリニックは子どもにトラウマを作らないことを第一に考えた診療を行なっていますので、痛いことや嫌がることはしません。(緊急性の高い場合は除く)
当院に来院する子どもたちはあま歯科へ行くことを楽しみにして来院してくれます。
あの時に行った歯科医院の院長先生の治療は当時としては当たり前の治療だったかもしれませんので、特に否定するつもりはないです。
むしろ良い経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
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