あま歯科クリニック

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歯の豆知識

歯の豆知識

2026.07.16

歯の豆知識

「学校歯科健診で異常なし」なら、歯医者に行かなくても大丈夫?

学校歯科健診の結果が返ってくる時期ですね。毎年この時期になるとあることに疑問に思う親御さんがいます。
それは…

「学校の歯科健診では何も言われなかったのに、歯科医院を受診したらむし歯が見つかった」

「歯並びは問題ないと思っていたのに、矯正相談を勧められた」

このような経験をすると、「学校では異常なしだったのに、どうして?」と疑問に思われるかもしれません。しかし、これは決して珍しいことではありません。

学校歯科健診は「診断」ではなく「スクリーニング」です

学校歯科健診の主な目的は、限られた時間と設備の中で多くの子どもを確認し、歯科医院で詳しい検査が必要と思われる子どもを見つけることです。

文部科学省の資料でも、学校健診は疾病の可能性を振り分ける「スクリーニング」と位置づけられています。歯やお口の状態についても、大きく次の3段階で判定します。

  • このままでよい「異常なし」
  • 注意して経過を見る「要観察」
  • 歯科医院で詳しい検査を勧める「要精検」

つまり、「異常なし」は「すべての歯に問題がない」「今後も歯科医院を受診しなくてよい」という意味ではありません。

学校健診では見つけにくいむし歯があります

学校歯科健診は、基本的に目で見て確認する検査です。歯科医院のような明るい診療ライトやエックス線検査、拡大鏡などを使用して、一本ずつ詳しく調べる検査とは条件が異なります。

そのため、次のようなむし歯は学校健診だけでは見つけにくいことがあります。

  • 歯と歯の間にできたむし歯
  • 奥歯の細い溝の中で進んでいるむし歯
  • 詰め物の下や周囲にできたむし歯
  • 生えかけの奥歯にできた初期むし歯
  • 表面から見ただけでは判断しにくい小さな変化

歯科医院では、必要に応じてエックス線検査などを組み合わせるため、学校健診では分からなかったむし歯が見つかる場合があります。

歯並びも「引っかからなければ問題なし」とは限りません

学校健診での歯並び・かみ合わせの確認も、すべての不正咬合を診断するためのものではありません。学校生活やお口の機能に影響する可能性のある、比較的分かりやすい異常を見つけることが中心です。

軽度の歯の重なり、前歯のかみ合わせ、顎の成長バランス、生え変わりの問題などは、学校健診で指摘されないこともあります。また、成長とともに歯並びやかみ合わせが変化する場合もあるため、気になることがあれば早めに歯科医院へご相談ください。

学校健診と定期的な歯科受診は役割が違います

学校歯科健診は、子どもたちのお口の問題を早期に見つけるための大切な機会です。しかし、歯科医院で行う精密な検査や定期健診の代わりになるものではありません。

学校健診で「異常なし」だった場合でも、定期的に歯科医院を受診し、むし歯の有無、歯ぐきの状態、歯並び、生え変わり、磨き残しなどを詳しく確認することが大切です。

特に、痛みがある、歯に黒い部分がある、食べ物が詰まる、歯並びや生え変わりが気になるといった場合は、学校健診の結果にかかわらずご相談ください。

学校健診は「問題がないことを保証する検査」ではなく、「詳しい検査が必要な子どもを見つけるための入口」です。学校健診と歯科医院での定期健診を上手に組み合わせ、お子さんのお口の健康を守っていきましょう。

参考:文部科学省「学校健康診断実施上の留意点」文部科学省「歯・口の健康づくりの理論と基礎知識」

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