あま歯科クリニック

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歯の豆知識

歯の豆知識

2024.08.10

歯の豆知識

よく噛むことってやっぱり大切?

噛む回数を増やすことの効果とその方法

こんにちは!あま歯科クリニックのMです!
皆さんは食事をする時、何回くらい噛んでいますか?
子どもの頃「よく噛んで食べてね」「1口30回は噛むように」などと言われたことのある人や、実際お子さんに声を掛けている親御さんもいるのではないでしょうか。実際、よく噛んで食べるメリットはたくさんあります。
“ひみこの歯がいーぜ”という標語を聞いたことがありますか?
これは噛むことの8大効果をアピールするための呼びかけの標語です。弥生時代、卑弥呼の1回の食事は噛む回数が現代の6倍(約4000回)だったそうです。おそらく卑弥呼は良い歯や歯ぐきをしていたのではないかという想定から「ひみこの歯がいーぜ」という語呂合わせになっています)
・ひ…肥満を防ぐ
噛む回数が増えれば食事の時間が長くなり、ゆっくりと食事をしているうちに血値が高まり「お腹がいっぱい」と感じ食欲を抑制する事ができます。
・み…味覚の発達
よく噛むと、食べ物本来の繊細な味がわかります。人は濃い味にはすぐに慣れてしまうためできるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものの持ち味を味わうよう心がけましょう。
・こ…言葉の発音がはっきり
噛む事でお口周りの筋肉が鍛えられはっきり発音する事ができ、様々なコミュニティに積極的に参加し日々を楽しむ事ができます。
・の…脳の発達
よく噛むことで脳の血流が増加し、若々しさを保つ事ができ、認知症予防にも繋がると考えられています。
・は…歯の病気を防ぐ
よく噛む事により分泌される唾液の効果には様々なものがあります。
●細菌の殺菌や発育抑制効果がある分泌成分の分泌
●歯質保護作用
●殺衝作用
●再石灰化 など
・が…ガンを防ぐ
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれています。
・い…胃腸の働きを促進する
よく噛むことで消化酵素がたくさん出ます。食べ物がきちんと咀嚼されないと消化吸収の段階で胃腸障害や栄養の偏りの原因になる場合もあります
・ぜ…全身の体力向上と全力投球
ここ一番の力が必要なとき、丈夫な歯がなければ力が出ません。よく噛んで歯を食いしばることで力が湧き日常生活への自信も生まれます!

また、噛む回数を増やす方法やポイントとしては食材や調理法に工夫をすることがオススメです。
食材を選ぶ際には自然に咀嚼回数を増やせる食材を選ぶことです。単に硬いものではなく、思わず何度でも噛んでしまうものや弾力性のあるものがオススメです。(例:きのこ類、根菜類、お肉ならスライスよりブロック、コーンや豆などつぶつぶ食材、噛むことで香りが出るしそやみょうがなどの香味野菜、など)
調理の際も食材を小さく刻まず、大きめに切ることで自然と噛む回数が増えてきます。また、材料を単品で調理するよりも数種類組み合わせるのも良いです。食感の違うものを一緒に食べると、口当たりや味の違いを舌が感じ取ろうとするので自然と噛む回数が増えます。
注意してもらいたいのは、歯が生え始めたばかりのお子さんです。歯が生え始めたばかりの子どもは咀嚼力が弱いため、固さも少しずつレベルアップさせていく必要があります。それを無視した固さの料理ばかり食べさせると、噛まずに丸飲みするようになってしまいます。丸飲みは癖になり、どんどん噛めない子に成長してしまいます。これでは噛む力を養うどころではありません。
始めにも書いた「よく噛んで食べてね」「1口30回は噛むように!」の声かけも意識付けのためにはとても良いことです。1口30回とは言っても食べ物によって硬さや大きさは様々です。1口に入る量は少なめにし、頬や顎の筋肉•舌を充分に動かしてしっかり噛んで飲み込みましょう!
今まで食べてきた美味しい食事、これからいくつになっても楽しみたいものですね!

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