根の治療
根の治療
歯を抜かずに残すために大事な根管治療
「根管治療」という言葉はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
歯医者さんの説明の中で出てくる「歯の中のおそうじ」「根っこのおそうじ」「根の治療」「神経の治療」などというワードはすべて「根管治療」のことです。
簡単に言うと歯の中を洗浄・消毒してきれいにしていくことです。
噛むと痛い…歯ぐきが腫れた…トントンたたくと痛い…
このような症状がある場合は「根管治療」の必要があります。根管治療は毎日必ずおこなう治療と言ってもいいくらい日常的におこなう処置です。
しかし、とても難しい治療のひとつでもあります。
都会では「根管治療の専門の歯医者」がいるくらい奥の深い分野です。
また、この治療状況を見たらその先生の歯科治療のレベルがひと目でわかるというくらいそれぞれの先生によって治療の質はさまざまです。
歯医者に何度も通院しているが「歯の痛みが取れない」という時はこの治療で時間や回数がかかっていることが多いです。
この治療の難しさは
(1)治療する根の中は1mm以下の細さ
(2)根が曲がっているとその先は見えない
(3)細菌が相手なので目に見えない
などがあげられます。
さらに前医がおこなった治療を治療しなおす「再根管治療」は難易度がさらに上がります。
当院ではマイクロスコープやCTを活用し、今まででは見えなかった部分を見ながら治療することで成功率を上げてきました。
また根管治療専門医の先生と毎月勉強会をおこない、最新の情報を収集し日々アップデートをしています。
「他院で根の治療をやってもらっても痛みが引かず抜きましょう」と言われた方も本当に抜かないといけない歯なのかどうかぜひご相談ください。
▼通常必要とされる治療内容
根管治療、根管充填
▼費用
保険治療の点数に準ずる(CTを撮影した場合3割負担で3500円程度かかります)
▼治療等の主なリスク▼副作用等
器具の破折、治療後の腫れや痛み、治療後の違和感
歯を抜かずに残すための最終手段-歯根端切除術-
「根管治療」を何度繰り返しても痛みや腫れが取れない場合、根の先の悪い部分を切除する方法があります。
「歯根端切除術」といいます。
これは歯の一部(先端3mm程度)を外科的に取り除き、根の先に薬を詰める治療です。
一般的には前歯や小臼歯(一部の大臼歯)に対しておこなわれます。
歯を残すための最終手段です。
歯根端切除術が奏功するとレントゲンでもはっきりと違いがわかります(右図のレントゲン写真参考)。
治療前のレントゲンでは見えていた矢印部分の黒っぽい影(炎症が起こっている部分)が治療後のレントゲンでは消えてなくなっており、治癒していることがわかります。
▼通常必要とされる治療内容
歯根端切除、逆根管充填
▼費用
保険治療の点数に準ずる(CTを撮影した場合3割負担で3500円程度追加で必要)
▼治療等の主なリスク▼副作用等
治療後の腫れや痛み、治療後の違和感