あま歯科クリニック

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歯の豆知識

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2026.03.05

歯の豆知識

その「キーン」はむし歯じゃないかも?知覚過敏の裏に“酸蝕症”

こんにちは!あま歯科クリニックのOです。

皆さんは冷たいものがキーンしみたりとしみたり、甘いものや酸っぱいものがしみた、という経験はありますか?

それらの知覚過敏の症状は、もしかしたら酸蝕症が原因で引き起こされているかもしれません。

酸蝕症とは、酸によって歯が溶かされていく現象です。

歯は人体で最も硬い組織ですが、酸性度の高い飲食物に長時間触れているとだんだんと溶けて、すり減ってしまうのです。

歯はエナメル質という硬い組織が表層に存在し、その中に象牙質があります。

 エナメル質が溶けると神経に近くなるので、冷たいものや温かいものを過敏に感じやすくなります。

むし歯も酸によって歯が溶かされるという点では同じですが、酸の由来や溶け方は大きく異なります。

むし歯の原因となる酸は、砂糖のような発酵性糖質がプラーク(歯垢中の細菌)によって代謝されたものです。

この酸のpHは低くても4.3~4.5程度です。

歯が溶け始めるpHが役5.5なので、それより低いpHの酸がじわじわと歯の表面を溶かし、穴をあけてしまいます。

一方、酸蝕の場合の酸は、飲食物に含まれる天然および添加剤由来の酸です。

飲食物によりpHの値は大きく異なります。

低いものではpH2.5の飲食物があります。

胃酸の場合は、もっと低いpH2となり、飲食物による酸よりもはるかに深刻なダメージを与えます。

そのため、つわりのある妊婦さんや逆流性食道炎の方などは注意が必要です。

このような低いpHはむし歯の場合では決して起こりません。

また摂取される酸の量は、プラーク内で産生される酸の量と比べると、圧倒的に多い量です。

口に含んでいる時間は1回あたり数秒から数十秒ですので圧倒的に短い時間ですが、これを何度も繰り返す事で歯はダメージを受けてしまい、結果的にすり減ってしまいます。

ある種の職業に酸蝕症がしばしば認められます。

ワインの製造や検査に関わる労働者(テイスター)は、ワインに多く含まれる有機酸の過剰試飲が原因となり、酸蝕症と知覚過敏症を引き起こす方が多いです。

また空気中に酸ダストを含む環境で働く工場労働者なども空気中に漂う無機酸ミストが原因で酸蝕症を引き起こすことがあります。

最近では健康のためにお酢を飲んだり、食事にかけたりという方も見られます。

お酢のpHは1.8~3.8とかなり低いpHになります。

そこに歯軋りや食いしばりが加わることによって余計歯がすり減ってしまいます。

お酢は体には良くても、歯にとっては良いものと言えません。

毎日口にするのは控えた方が良いでしょう。

酸蝕症のリスクを避けるためには、「酸性のものを摂取した後はすぐに水で口をゆすぐ」や「30分から1時間あけてから歯磨きをする」などさまざまな意見があります。

しかし、1番の予防は「酸性のものをなるべく摂取しないこと」です。

原因になるものの摂取頻度が減れば、当然リスクも低くなります。

頻繁に酸性のものを摂取する方、知覚過敏の症状がおさまらない方は、食生活を見直す必要があるのかもしれません。

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